ホラー映画に近い緊張感「ブラック・スワン」

ブラック・スワン [Blu-ray]
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白鳥の湖がこんな風にアレンジされてるとは、想像してませんでした。ほぼホラー映画といっていい程の恐怖感が漂ってます。主人公のニナ(ナタリー・ポートマン)はバレエ一筋の女の子。母親も元バレリーナで親子二人三脚でプリマを獲得するために日々練習に励んでいる。そしてある日、ついにプリマに選ばれ、悲願の白鳥役に大抜擢される。

その後のニナの心境の変化をナタリー・ポートマンが見事に演じきってます。舞台では白鳥と黒鳥を一人で二役演じる必要がありますが、純真なニナは白鳥の演技は完璧なのですが、ダークな面を持つ黒鳥を上手く演じることができない。

監督からの厳しい要求と、プリマという大役からのプレッシャーで、徐々に精神的に追い詰められていく。ストーリー中では、ニナの吐息が常に響き、ちょくちょく現れる幻覚のシーンもグロテスクな映像が多い。華麗なバレリーナ団の裏の世界を表現した映画かな、と思いきやサイコサスペンスやホラー映画に近い内容で、何も予備知識無しで観た私にはインパクトが大きく、ある意味その意外性に面白さを感じました。

あの終わり方はハッピーエンドか?と考えてしまいますが、終演にはストーリー中の疑問が全てが繋がり、ニナは白鳥と黒鳥を演じきって、達成感に包まれながらエンドロールに入ります。

プロスポーツ選手など、高いレベルの結果を求められる人の心理状態は、この作品のニナの様に過酷なのでしょう。それを克服し、最高のパフォーマンスを見せてくれているパフォーマーの方には敬服します。オリンピックやワールドカップ等、あの沢山の感動は、想像を絶する(陰の努力)から生まれているんでしょうね。

 

ここまででは無いが似た経験はある度☆☆☆☆☆

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