夢への挑戦と兄弟の絆「ザ・ファイター」

ザ・ファイター コレクターズ・エディション [Blu-ray]
ザ・ファイター コレクターズ・エディション [Blu-ray]

どん底から這い上がりボクシング世界チャンピオンに挑む兄弟の実話を描いた作品です。主役はマーク・ウォールバーグ演じる生真面目な現役ボクサー(ディッキー)と、その兄役をドラッグに溺れる伝説的元ボクサー(ミッキー)をクリスチャン・ベールが演じます。兄のミッキーは過去に数々の名試合を残し英雄となっているが、今では麻薬と女に溺れ、墜落した生活を送っている。そんな兄がセコンドとして弟ディッキーに付き、悪戦苦闘しながら世界チャンプを目指す、という話。

作品がスタートして間もなく、画面中央に『このストーリーは実話です』という字幕が現れます。どこまで事実に忠実なのか疑問ではありますが、この字幕のお陰でそのあとに登場するファンキーな人々や日々荒れていく人間関係などをドキュメンタリーを見る様な意識で鑑賞出来たので、笑いや悲しみ、感動が、より大きくなり楽しめた気がします。

圧巻なのは兄ミッキー役のクリスチャンベール。この役のために歯並びを変え、髪を抜き(始め本当に薄くなったのかと思いました笑)、13キロ減量させて、正に中毒者といった容姿を作り上げています。クリスチャン・ベールは過去にも、病人役でガリガリに減量したあと、次の映画の撮影のために半年間で30キロのウェイトアップをやり遂げるなど、役を演じる事への強い情熱を感じさせてくれますね。その熱心さ故か別の作品の撮影の時には、監督とトラブルになったりした事もあったそうですが、そんな役者としてハングリーでストイックなクリスチャン・ベールが私は好きです。

アメリカの片田舎の風情をバックに、ハチャメチャ過ぎる兄ディッキーの、そのダメダメぶりがプッと笑えるところや、ボクサーらしからぬ優しい人格の弟ミッキーが、周囲から沢山の援護を受けて、徐々に再起していくところなど、人間臭さみたいなもので和ませてくれるシーンが多く、スポーツ映画特有のネバーギブアップ精神の描写というよりは、ファミリー映画の様な人間関係の絆を表現した作品でとても良かったです。

最後の最後に流れる特典映像??も気が利いてました。兄と弟のキャラクターがよーく伝わってきます。なるほどね、納得です。

サントラの80年代ロックが今更格好いい度☆☆☆☆☆

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