違和感の無い映像を実現「猿の惑星ジェネシス」

猿の惑星:創世記(ジェネシス) [Blu-ray]
猿の惑星:創世記(ジェネシス) [Blu-ray]

2001年に公開されたティム・バートン監督の映画『猿の惑星』のシリーズ作品。前作をご覧になった方はご存じかと思いますが、何故人類が猿たちに支配される様になったのか、その真相には触れられてませんでした。今作はその部分をストーリー化した作品です。

前作では宇宙に出発したロケットが行方不明になり、そのロケットが遭難し、たどり着いた先がサルが支配する惑星でした。そこでは人間も居ますが、サルの方が賢く人間は檻に入れられ奴隷の様に扱われています。本作ジェネシスは、そうなるまでの発端の話なので、前作の設定に繋がる細かいシーンがちょこちょこ盛り込まれてます。主人公のウィルとサルのシーザーがまだ無邪気に戯れている頃、前作のロケットが発射されていて、さり気なくニュースで報道されていたり、徐々に賢くなっていくサルに飼育園のスタッフが逆に檻に入れられてしまったり、と今起こっている事がこの先の「猿の惑星」へと変わっていく経緯となっていて、前後の関連性が見えて面白いかったです。

次第に猿たちが人間に敵意を持ち始めますが、そこには社会風刺的な観点もあって、医学の発展を謳い文句に、新薬の開発で大儲けしようと、動物実験が日夜繰り返されている現実を批判してます。もしこの映画の様に動物達にもっと知能が備わり、その高い知能を持った目で人間を見た時には、友好的な感情を持てないでしょうね。現実の世界での人間の身勝手な行いや、企業の行き過ぎた資本至上主義をサル達の反逆によって風刺させています。

繁栄した文明を維持し、より進化せていくためには、少なからず動物や自然が犠牲になっていることがある…っとそっち方面を進んでいくと、話がどんどん逸れてしまいますので、あえて広げませんよ。でも自然エネルギーの開発や動物保護、環境との共生をもっともっと社会全体で力を入れて取り組むべきでは、なんて思ったりもしました。

さて話は戻りますが、この作品で使われているエモーションキャプチャーという新技術によって登場するサル達が非常に精巧にリアルに再現されていて、殆ど違和感が感じられなかった事が驚きでした。CG技術はどこまでも緻密に巧妙にリアルに近づいてきます。この技術のお陰でこの作品が何倍も面白くなっているのは間違いありません。

主演には映画『スパイダーマン』で親友役を演じていたジェームズ・フランコが配役されています。さすが若手実力派俳優だけあってサルのシーザーとのからみも上手くこなしていました。この手の空想系の撮影には慣れているんでしょうか。終始自然な演技で役をこなしていました。

よくよく考えるとスゴい作品なんですよね。タイトルの知名度が高いためか逆に興味が薄れてましたが、TUTAYAレンタルランキングで1位になっていたのでブログのネタとしては向いているかな、などとかなり浅い考えで視聴することにしまして(笑)、ですが実際見てみると最後まで楽しく鑑賞することが出来ました。GW中の一本に加えてみてはいかがでしょうか。

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