”今”観るべき映画 キングダム 見えざる敵

キングダム/見えざる敵 【ブルーレイ&DVDセット 2500円】 [Blu-ray]
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「妥協は一切なしだ。たとえモンスーンが吹き荒れようとね。いい画を撮るぞ。」

 メイキングでこう語っていたのはこの映画の監督ピーター・バーグ。好きな言葉です。
お気に入りの映画監督マイケル・マンのイズムを受け継ぐ監督として勝手に注目している人物です。彼の映画のアクションシーンはマイケル・マンの映画のようにリアリズムを追求していますが、映画全体はより大衆向け。見る人を選びません。

この「キングダム 見えざる敵」はサウジアラビアで実際に起きた爆破テロ事件をモチーフに描かれたサスペンス映画。

サウジアラビアの首都の外国人移住区で自爆テロが起き、仲間が犠牲になったFBI捜査官達が現地に赴くものの、彼らは”招かれざる客”として扱われなかなか捜査が進まない。しかし、現地の大佐と部下の軍曹の協力を得、捜査が進んでいく・・・というお話。

”招かれざる客”である主人公達は安全地帯を出ればいつ何時攻撃されるかわからないという立場。緊張感の高い状態が続く映画ではありますが、リアルなアクションシーンは見応えがあります。また、FBI捜査官達と協力する大佐や軍曹達の間に友情が生まれてくるところも見所。オープニングでもアメリカと中東の複雑な関係が紹介されるのですが、「子を持つ親として人殺しは許せない」という共通の思いでテロ組織を追い詰めていきます。
”主人公達とサウジの人たちに共通する感情”は捜査チームの間にありますが、FBI捜査官達とテロ組織の間にもあるのです。それこそがこの映画のラストで主人公とテロ組織のリーダーの家族が口にする同じ台詞。この映画はその台詞のために2時間があります。映画館で観たときはゾッとしましたが、自分もそのような状況に置かれたら同じ台詞を口にするかもしれない。アクション映画の皮を被った考えさせられる一作。”今”観るといい映画かもしれません。

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