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涼しい風が吹く夜の香港「PTU」

木曜日, 2月 7th, 2013

PTU [DVD]
PTU [DVD]

 おすすめの映画を1本ご紹介。「PTU」は香港ノワールを得意とするジョニー・トー監督の2003年の作品(日本公開は2005年)。夜中に見るといい感じな刑事ドラマ。レンタル店にDVDがありますよ(アクション映画コーナーか、アジア映画のコーナーを見てみて下さい)。

深夜未明の香港。警察機動隊、拳銃を無くした警官、特捜課、マフィアのボス。午前4時に彼らは交錯する。

 ストーリーは、組織犯罪課の刑事サァ(ラム・シュー)がチンピラと揉め事を起こした際に拳銃を無くすところから始まります。夜の繁華街をパトロールしているPTU(警察特殊機動隊)の小隊の隊長ホー(サイモン・ヤム)はサァの拳銃探しを手伝うことに。彼らの勤務交代の時間は午前4時。それまでに拳銃を見つけないとサァは窮地に陥ることになる。その裏ではチンピラ・グループリーダーが敵対勢力に殺される事件が発生。特捜課の刑事チョン(ルビー・ウォン)が捜査に乗り出すが、やがてサァに不審を抱く。そして殺されたチンピラ・グループのリーダーはマフィアのボスの息子だった。父親もまた復讐に向け夜の香港を移動する・・・。というお話。

なんとも言えない終わり方。だけどどこか清々しい。

 刑事の出てくる映画ですが、激しい銃撃戦があるわけではなく、ほとんど夜の街を歩いて回っているシーンばかり。サァは上司に拳銃を無くしたことを知られるわけにはいかず、模型店で買った銃の模型にスプレーをかけて取り繕ったり、ホーもサァを守るため、部下も巻き込んで助けようとする。どこにでもありそうななぁなぁの世界がそこにあって、チンピラに自白を強要するような酷いなぁと思うシーンもあるのだけども、法律が邪魔をして彼らを捕まえることができないこともまた、どこにでもある話。事の真相は「そんなことで!?」という酷いオチなのだけど、世間的には悪くない出来事が起きて一件落着してしまう。

知らない街で起きてる事件の話でも、どこか身近に感じる空気感のせいか、嫌悪感が湧くわけではなく、初めから終わりまで夜のシーンなので、涼しい気持ちのいい風が吹いてるような心地良ささえ感じるのが不思議。夜の映画には不思議な清々しさがありますね。タクシードライバーが殺し屋を乗せたことから事件に巻き込まれる「コラテラル」も”なんとも言えないんだけど、なんか好き。”そんな感じ。90分を切るサラッと見られる映画です。

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