Archive for the ‘TVドラマ’ Category

リアリティを追求した驚愕のドラマ「外事警察」

土曜日, 6月 23rd, 2012

外事警察 その男に騙されるな [Blu-ray]
外事警察 その男に騙されるな [Blu-ray]

先日、有楽町で『外事警察』を鑑賞してきました。この作品は2009年にNHKで放映されたドラマの外事警察を映画化したもので、対国際テロ捜査に奔走する“日本版CIA”と言われている警視庁公安部外事課の活躍を描いたサスペンスムービーです。

映画のキャッチに「誰も手を付けなかった禁断の裏の世界を映画化」と謳われていますが、この作品の監修には本物の元外事警察官が携わっているそうで、今まで表に出て来なかった外事警察官の実態とその独特な捜査方法などをリアルに再現したそうです。と言われてはいるものの、この作品中ではどこまで本当の話なのか疑いたくなる様な信じられない程エグく、違法スレスレの捜査が行われており、その尋常では無い展開に釘付けになります。

例えばこの作品でストーリーの肝になっている「協力者の獲得」という捜査方法があります。協力者というのは、テロリストと疑わしい人物と親密な間柄の一般人のことで、その一般人の弱みにつけ込み説得し、金を渡して、強引に協力者として獲得していきます。そしてその協力者にテロリストの情報を盗み取らせ、成功するとまた報酬を与える。そして次第にその要求はエスカレートしていき、成功すると更に多くの報酬を渡す。その一般人だった協力者はどんどん深みにハマリ、命掛けで捜査に協力させられていきます。

その緊迫した外事警察官と協力者の関係を、主演で外事警察官役である渡部篤郎と、協力者役の真木よう子が迫真の演技で表現しています。ドラマとは分かってはいるのですが、リアリティあるストーリーと、出演者の完璧な演技で映画の世界に没頭させられました。

この作品のアドバイザーである元外事警察官のコメントがあります。

「外事警察官達は基礎調査や行動確認といった地味で骨の折れる作業を地べたを這い回って気が遠くなるほど繰り返し行い、必死で情報を集める。それはなぜならいざと言うときは情報だけが身を守ってくれるからである。協力者の獲得も例え国益を守るためであっても自責の念はある。しかしだからこそ協力者の人生の全てを背負い込む覚悟で全人格をもって獲得作業を行うのである。そうして一度築かれた捜査官と協力者との絆は、事件が終息しても、退職しても、何があってもなくなることはない。一生繋がっていく。それが我々の責任であり、この仕事に対する誇りである。

外事警察官という仕事をこの映画を通じて多くの方々に知ってもらえたことに心より感謝申し上げる。誰に認められることなく、国から讃えられることもなく、ウラの世界で人知れず職務を全うしてこの世を去っていった仲間達に、この映画を捧げます。」

いかがでしょうか。今月末まで劇場で公開されています。お早めにどうぞ。

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ここまでやるとは・・・「SP革命篇」

日曜日, 5月 8th, 2011

SP 革命篇 Blu-ray通常版 [Blu-ray]
SP 革命篇 Blu-ray通常版 [Blu-ray]

劇場へ観に行ってきましたよ。予想以上に面白かったですね。実は私はSPのドラマ編は殆ど見ておらず、内容をよく把握してなかったのですが、ウチの映画部の部員に薦められて観ることにしたんです。

ですが映画を見終わった後には、大当たりを引いた感じでした。エンドロール時には興奮と感動と充実感に満たされて、大満足することが出来ました。

そんなによく内容を把握していなかった人をもハマらせてしまう、その理由は、今までの邦画(特にアクション)のレベルを超えた作品のクオリティの高さだと思います。

その高いクオリティが感じられる箇所は多数あります。革命編で登場する完全再現された国会議事堂や、ハリウッドにある世界最大の映像スタジオにてデジタルカラーグレーディングが施されている点など。

ですがあそこまで観た人を引き込む魅力は、やはりドラマからの続編であることが大きいと思います。ドラマでは過去の回想シーンが頻繁に登場しますが、その場面の真意が映画ではっきりします。特に革命編で全ての疑問が繋がる展開になっているからでしょう。

ですのでドラマ編の予習はしていった方がいいですね。イヤ絶対した方がいいと思います。この映画の良さを十分に堪能するために予習は欠かせません。

余談ですが、例えばTUTAYAであれば4本まとめて借りると1週間レンタルで1千円ジャストですので、私はこれでドラマ編のエピソード1~4までまとめ借りして制覇しました(笑)。エピソード5がありますが、これは1から4までの総集編ですので、見なくてもいいと思います。

また先月からDVDレンタルされ始めた『SP野望編』も是非ご覧になられた方がいいでしょう。革命編を観ると分かりますが、野望編と革命編は2つで1つの作品です。前編が野望編、後編が革命編なので野望編の鑑賞も必須です。

ここまで準備しないと楽しめないのは映画として賛否両論あると思いますが、そもそものストーリーが中々面白い内容なので、予習中から飽きさせません。というか私の場合予習の段階でもう既にSPファンになっていたぐらいです。

あとこの作品の見所でもありますが、私個人的にも格好いいな、と感じたシーンに格闘シーンがあります。主演である岡田准一はこの映画の為に一から武術を学び、師範代にまでなって演技に挑んでいます。素手で敵対者を倒す為に創られた実際の武術の技が作品の中でも使われていて、見応えが違います。

勿論演技なので本気で技を掛けてはいないのは分かってしまいますが、技に入る時の動きや、技をフィニッシュするときの組み方など、リアリティを追求しているのが伝わってきます。あそこまで本格的な格闘シーンは他の邦画では無いと思います。相当迫力ありました。

リアルなアクションシーンも良かったですが、岡田准一演じる井上と堤真一演じる尾形とがぶつかり合うシーンもかなりの迫力でした。部下と上司の関係を超え、ついには戦いにまでなるSPシリーズ最高のクライマックスシーンになっており、ストーリー中でのこれまでの背後関係と、二人の複雑な心境や心の葛藤も垣間見え、感情移入を起こし、完全に釘付けにさせられました。あの演技は圧巻でした。

語り出すと尽きなくなってしまいそうなので、この辺で締めくくりますが、続編を思わせるようなラストシーンだったので、是非作ってもらいたいです。これで終わってほしくないですね。

ですがこの作品も3月から上映しているため、今月(2011年5月現在)で打ち切りになるシアターも多く、もしご覧になる方は早めに劇場まで足を運ばれた方がいいでしょう。

 

尾形総一郎の後ろ姿に惚れる度☆☆☆☆☆

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